深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年1月号掲載/2005年12月10日発売 )


そこに行くために、いろいろと準備しないといけないものや、
捨てないといけないもの、変えないといけないものがあると思います。

低い目標でしたら、達成は容易でしょう。
近くにある丘を、何の準備もなく普段着で歩くようなことです。

でも目標が高ければ高いほど、条件は厳しくなります。
遠くにあるとてつもなく高い山を登るには、それ相当の準備と経験、
心構えが必要なはずです。

私たちにあてはめると

服装、語彙の豊富さ、経験、訴求力、仕事の処理の速さ、ユーモア、技術力、
何かに秀でた能力、考え方、経験、地域への貢献、全体への奉仕など
いろんなものを含めた全人格的な評価だと思います。

でも各項目のチェックは誰もしてくれません。現実だけが教えてくれます。
でもそれも登ってみないとわからないです。だから今日も一歩登るんです。







あけましておめでとうございます。
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年2月号掲載/2006年1月10日発売 )


みなさん 明けましておめでとうございます。
年の初めは何かと初心の誓いをたてるのにふさわしいですね。

今年はもっともっと原点に戻ろうと思います。

音楽が進化していくときにだんだんと複雑な、楽しくない、わかりにくい
ものになることがあります。

もともと音楽は人を楽しませることや、幸福感を呼び起こすもので
あったり、あるいは感情にそっと寄り添う、人のこころを豊かにするもの
であると思います。

そんな意味で私の音楽の原点は、みなさんに喜んでいただくことです。

※リズムはスィングしている。スィングは心ウキウキするような楽しくなる
リズムです。これはジャズの真髄だと思います。

※メロディは歌いやすいものであること ふと口ずさみなるようなメロディ

※ハーモニーは伝統的な和声と現代的な和声を併せ持つ、高度なもので
あること。

※ステージは心揺さぶるようなものであること。

今年もたくさんのステージで皆さんと楽しんで行きたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。







12のサイクル
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年3月号掲載/2006年2月10日発売 )


一年は12ヶ月 一日は12時間の2回 一時間は12分の5回
一分も12秒の5回 東洋は12支 1オクターブは12平均律 
したがって調の数も12調 ジャズ・ロックなどのブルース進行も12小節

西洋占星術では地球からみた木星の位置が、一周して元に戻る
サイクルが12年だそうです。

私たちの知らない大きな力は存在すると思います。
そういう周期をうまく感じて乗ることも大事なのかなと最近思うようになりました。

人間の脳の中には宇宙の星の動きを無意識レベルで感じとり、
磁気の形で記録し記憶する機能があるとの報告もあります。







てめえの人生!!
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年4月号掲載/2006年3月10日発売 )


はたから見ると問題のようでも、当の本人は困ってなく、
同じスタディを何度もくり返すのを見かけることがあります。

当の本人が困っていないので、それはそうでしょう。
子どもの寝坊を何回もやっきになって起こす親などその典型です。

なんやかんや言って、それぞれ「てめえの人生」を生きているので、
自分で責任をもつ、本当に心底困ってしまった時、気づきがあるのかも。

人にはそれぞれ、大切にしているものがあり、
それぞれそのときにおいて、適切なスタディがあると思います。






人・ひとり
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年5月号掲載/2006年4月10日発売 )


誰もいなくなっても、一人になっても頑張る。そう思っていたほうが、
ずっと楽です。結局は人間は一人なので、自分が何をしてどう
責任をとるかです。


でもいろんな方の支えがあって生かされているというのも事実です。
人は支えあって生きる。「人」という字はそんな風に出来ています。


「人」の字の右側のはねる部分が[支え]です。その[支え]の部分が
しっかりとして大きいほど「もっと大きく成長できる。」独立してまもなく、
先輩に教えていただきました。


結局は一人 でもそんな一人がたくさん集まって支えあっていく。
課題が生まれ、学びがある。ありがとうございます!感謝感謝。







クリエーターの主張
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年6月号掲載/2006年5月10日発売 )


その道の専門家はパフォーマンスでお客をわかせるのを
低俗だと見る傾向にあります。

自分の技術だけで、勝負しろと思うのです。

ですが、本物のクリエーターは技術があり、パフォーマンスも上手いです。
両立させています。喜んでいただく事をとても大切にします。

難しい顔をして自分の技術を披露しても楽しくも何もありません。
自分の最高の技術で納得させ、さらに楽しませる。

それに、面白いのはその道の専門家であっても、違う領域では客になります。

自分が客になったときは、「楽しませてくれ」と思うのです。

これがその道の専門家に多いおかしな矛盾点です。

人は楽しみたい、幸せになりたいと思っています。






おい!悪魔!
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年7月号掲載/2006年6月10日発売 )


「おいあくま」という言葉を部屋に貼っています。

お おこるな
い いばるな
あ あせるな
く くさるな
ま まけるな


ほとんどの人はじっとそれを見て自分に響いた言葉をいいます。
十人十色で興味あるところです。


安易に何気なく生活していると、自分の中の堕落した部分や、
怠けた心が出てくるものです。そんな人は見ていても魅力が
ないでしょうし、全体をマイナスに引っ張る存在になりかねません。

私は「いばるな」に響きます。自分を律する言葉として、
よく出来たものだなと感心します。






あせらず怠らず
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年8月号掲載/2006年7月10日発売 )


今日も少しだけ、糧になることをして
明日も少しだけ糧になることをする

結果はすぐに出ないけど、今日という日が少しづつ
積み重なったのが、一週間であり、一年であり。

時には戻ってしまったような、錯覚になるけど
失敗も大切なプロセス。

あせらないで、怠らないで、淡々と毎日やっていけば
ホームランと行かないまでも、確実に塁を進めれるかもしれない。

だから今日も少しだけ、糧になることをする。






レコーディングにて
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年9月号掲載/2006年8月10日発売 )


ニューヨークはマンハッタンに、しばしの間滞在しておりました。

まさに人種のるつぼ。7thアベニューの49番にいましたので、
ブロードウェイ・セントラルパーク・ロックフェラーセンター・5番街もすぐそこです。

今回は一人の時間も多くいただき、地下鉄・バスであちこちと散策しました。

いいなと思ったのは、エレベーターや地下鉄、レストランでも
「どうぞ・ありがとう・すみません」が頻繁に飛び交うことです。

様々な人種が集まるだけに、声をかけあうことが、必然的に
生まれたのかなと感じました。

セントラルパークで練習していると、新婚らしい白人のカップルが、
私をビデオに収めて行きます。

よく、写真で見るマンハッタンの一部に私も溶け込んでいるんだなと
、、、。そうかぁって感じでした。







お金
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年10月号掲載/2006年9月10日発売 )


私達、納税者には、二種類の相手がいます。

一つは「お金をいただく人」と「お金をあげる人」です。

いただく相手に対し、感謝の気持ちより先に、条件を言って
しまう事はないでしょうか。

お金をあげる人に、あげてやると思ったりしないでしょうか。

お金のやりとりがある時、少し思い出すようにしています。

自分はどんな風に言っているだろうか。相手はどうとらえただろう。
相手はどう言っているだろう。自分はどう受け止めただろう。






評論家?って
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年11月号掲載/2006年10月10日発売 )


評論家?って

コンクールやオーディションと言った類のものは、
その道を習得した方たちの多くが審査をされます。
とても正しい。

スポーツ解説者も、もとはその世界で活躍していた方が
多い。ですので解説も的を得ているように感じます。

評論家と言われる方達の意見は頭をかしげたく
なる場面があります。

ある作品が受け手に届くまでの間に、評論家に酷評される
のは、非常によろしくないことです。

その道の経験者ではなく、愛好家の領域で本人の好き嫌いが
判断の基準という人が多い。と私は感じます。

クリエーターからユーザーに行くまでは、できるだけ
真っ白であった方がいい。その作品をどうとらえるかは
受け手が初めて感じるものだからです。






3つの時間
深町宏のHEART OF MINE
( タウン情報誌People 2006年12月号掲載/2006年11月10日発売 )


時間には3つの使い方があると思います。

1、過去を思う時間 

楽しい過去を思い出す。人の親切を思う。
つらい過去を思い出す。悪口を思い出す。

2、現在に生きる時間

やる気なく生きる。楽しく生きる。
頑張って生きる。不平不満を言いながら生きる。
 
3、未来を思う時間

創造的なイメージをする。明るいビジョンを描く。
将来を悲観する。苦悩をイメージする。

一日のうち、人はいろんな考えをします。
3つの時間を生きて、そこに様々な思いをいだく。

どの時間を生きてもいいし、どう思ってもいい。
でもいやな時間はどこであっても自ら選ぶのは損ですよね。
自分で選べるのですからね。



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