Sax Player 深町宏 オフィシャルサイト

私の好きなクリスマスアルバム
「シンガーズ・アンリミテッド」  Christmas
 ジーン・ピュアリング率いるア・カペラコーラスグループのバイブル的存在です。女性一人と男性3人のグループです。ビブラートの少ない多重録音によるアルバムは1972年の作品ですが、この色あせないサウンドの秘密はやはり、人間の声によるものだと思います。

コーラスものはビブラートが多いと特に聴きづらくなりますが、このようにとても抑制されたハーモニーはどこまでも心地よく、透明な響きさえします。コーラスはかくあるべき!!そんな感じです。

「ア・カペラ」とはもともと音楽用語で「教会風に」という意味がありますが、いつしかこう言った無伴奏のコーラスを「ア・カペラ」と呼ぶようになりました。
「テイク6」  He Is Christmas
 彼らの最初のクリスマス・アルバムです。前述の「シンガーズ・アンリミテッド」を思わせるハーモニーの曲や、大胆なアレンジをほどこしたものなど、多彩な才能がふんだんにちりばめられたアルバムです。

男性6名からなるこのグループは、ア・カペラブームの火付け役と言っても過言ではないです。コンテンポラリーとトラディショナルが入り混じる、黒っぽくて白っぽい、知的なグループです。6声帯のハーモニーの可能性をあますところなく表現した、必須アルバム。
「デヴィッド・フォスター」  The Christmas Album
 まさに音の魔術師「デヴィッド・フォスター」のこのアルバムには、そうそうたるアーティストが顔を並べています。セリーヌ・ディオン バネッサ・ウィリアムス ロバータ・フラッグ ピーボ・ブライソン など 壮大なオーケストレーションによるオープニングの後は、それぞれ10組のアーティストがそれぞれの曲を披露。

スケジュールの都合で録音が相当難しかったらしく、録音機材を持ってあちこち回ったらしいです。最後はホワイトクリスマスを全員で。まあ贅沢です。
「シャンティクリア」  Sing We Christmas
 世界で唯一のプロの男性合唱団 12名編成。と言っても、パッと聴きは女性がトップを歌っているかと思わせるような、はたまたカスティナート(去勢された男性のソプラノ)のような美しい響きです。やはりビブラートが少なく、ゴイゴイ歌う合唱団が歯がゆくなるくらい、洗練されたハーモニーです。

クラシカルで荘厳な響きは神様の和音です。
「カーペンターズ」  Christmas Portrait
 カレン・カーペンターズの歌声は聴き心地がとてもいいです。アルバム一枚がメドレーになっていて、オーケストラやクワイヤーがふんだんに聴け、リチャード・カーペンターとの多重録音のコーラスまで聴けます。

採算度外視でお金をかけたっって感じで、音楽が本当に好きなんだな、いいものを創りたいんだなとヒシヒシと伝わります。
「ベイビー・フェイス」  Christmas With BABYFACE
 小粋なボーカルがとてもいいです。しっとりというよりは、おしゃれにスィングする感じです。サウンドはコンテンポラリーですが、とってもジャズっぽかったり、いろんなジャンルに聴けてしまうところが凄いです。

バックのミュージッシャンの演奏もとてもよくて、力が入ってなく、録音も凄くいいです。